2003-11-23
三年の空白を埋める

三年ほど前、大学院に潜り込むことに成功しました。あの日の喜びは今でも覚えています。あまりの嬉しさに、裸のまま、エウレカと叫びながら勝手口から飛び出すこともありました。更に卒業後、ベンチャービジネスを立ち上げるという、しっかりした人生プランもありました。高学歴のアントレプレナー。ITです。バイオです。ナノテクノロジーかも。情けない話ですが、内心そうだと思い込んでいたわけです。

で、あれから、三年経ちましたが、どうあがいても学位を取れなさそうなので、とっとと中退することにしました。ここで、頭を悩ませているのが就職活動です。中退を誤魔化す必要があります。

まず、正式に中退してしまう前に、就職活動を開始しなければいけません。「○○大学のふるかわです」と名乗ることができれば、新卒扱いです。実力、すなわち最も欠けているものは問われません。ポテンシャル、すなわち二番目に欠けているものを売り込むことができます。

しかし面接を進めていくうちに、中退が暴かれるでしょう。そのときは、勉強することがなくなったから辞めるのだ、と言い張ることです。学位目当てで進学したのではなく、受けてきた教育では不完全な部分を補うために、勉強を継続したのだ、というわけです。

嘘ではありません。あくまで表現方法の問題です。上手に自己PRして、いつか独立・起業し、大会社に育て上げるという、かつて持っていた夢につなげるのです。大切なのは、名乗りのテクニック。略してナノテク。

第六回雑文祭

ふるかわとおる